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そんなあなたはいい人です


薬や抗がん剤と色々と書いてきましたが

これらのことを伝えるのがどれだけ難しいかと

いつも肌で感じています。

というのは私の父が高血圧と糖尿病の薬を飲んでいるからです。

父が糖尿病になったと聞いた時には

まだ私が高校生くらいの時でしたが

号泣したのを覚えています。

高血圧の薬を飲むようになったのは

ここ5年くらいでしょうか?

私が薬について色々と勉強して

飲まない方がいい、

他に治す方法がある、ということに気がついてからは

最初はそりゃぁもうごり押しでした。

絶対にこうすれば治るから!という気持ちです。

私の2人の子どもは里帰り出産でしたので

4ヶ月近く実家で父と母と暮らせる時期がありました。

この時とばかりに

私が彼の病気を治すー!と意気込んでいました。

結局父は玄米すら食べてはくれず

あえなく撃沈。

少しずつ様子を見ながら進めるような配慮が足りなかった幼い自分に

今思うと本当にがっかりです。。。

こうして私は最大のチャンスを逃しました。。

その後も敬老の日などにさりげなくその手の本を送ったりし続けていますが

読んだ後は「納得した」と言ってはくれるものの

何か変わった兆しもなく、毎日薬を飲んでいます。

そもそも高血圧というのは

歳をとると血管が硬くなるので

避けられないことで

ひどく高い場合は別ですが

そうでなければ無理に下げず

上手くつきあっていくのでいいのだろうと思います。

今60歳くらいのお医者様が学生だったころは

高血圧の定義は「年齢+90」だったそうです。

だから70歳の人なら上が160以上で初めて高血圧になっていた時代があるのです。

1987年厚生省が定めた基準では上が180以上、下が100以上で高血圧でした。

2000年、2004年と徐々に基準を引き下げて

2004年に上が130で高血圧とされた時には

170万人だった高血圧患者が

一気に1500万人に跳ね上がりました。

うーん、いっきに国内にそんなに高血圧患者さんが増えるってどういうことでしょうか?

大人の事情がありそうですね〜。。。

それでも今年の4月少し緩和され上が147と変更になり

高血圧人口は減ったと思われます。

お医者さんと製薬会社にとっては

降圧剤はまさにドル箱で

基準値を厳しくすることでどんどん高血圧患者を増やしてきたのです。

父をはじめ大切な人に薬は本当なら飲んで欲しくはありません。

でも

身内のことをこんなところで褒めるのもどうかと思いますが

両親をはじめ薬を飲んでいる人は

お医者様は神様、と

ひたすら善良に生きて来た人なんですよね。

それを無下に否定はできないんだな、と今は感じています。

私なんてうがった目で医者を見ている

いやーな患者です(笑)

実際上の子のアレルギーでまだ彼女が3歳くらいの時に

そろそろ薬を飲みましょうか、と先生がおっしゃったので

「どういった効果がありますか?」と聞いたところ

先生は気分を害されたようで

持っていた鉛筆をポーンと投げて

「お母さんが薬を飲ませたくないっていうならいいですよ!」と

怒ってしまいました。

飲ませたくないとはその時本当に思ってなくて

どういう作用のある薬か聞きたかっただけなのに。

アレルギーを治す薬ってなんだろう?と

ただ素朴に聞いてみたかっただけなのですが。。

自分が飲まないようにしているからといって

父や薬を飲んでいる人がどうなってもいい、と思ってるわけではないですよ。

でも彼らが選んだ方法を尊重するのも大切なんだな、と

私にとっては新しい境地にいるのです。

それでもお友達の旦那さんが糖尿病に、とか

お子さんがアトピーでステロイドを使っていて、と聞いたりすると

伝えたい。。。という強い気持ちがぐぐーーっとわき起こるのですが

治療中でないプライベートで知り合った方には

時期を伺う姿勢をとってます。

その人にとっての良いタイミングが必ずあって

不思議に相手から何か聞いてきたり

相談されたり、ということが起こることもあります。

人が自分から揺り動いた時が

最大、かつ最強のチャンスです!

その時はここぞとお伝えします。

引き出しいっぱーいに開けて伝えますよー。


 
 
 

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