top of page

乾燥の冬に潤いを〜


赤ちゃんがよだれをだらだらたらしていることや

関節がくにゃくにゃなのを見ても分かるように

歳を取るということは言い換えると

徐々に体が乾燥し、硬くなっていくということでもあります。

私が若かった頃、

どの女性誌をみても

美容のため、健康のために1日2ℓはお水を飲みましょう、と書いてありました。

多くの女優さんや、モデルさんも

「美しくなるために水分を沢山とっている」とこぞって書いていました。

私も20代の頃はコントレックスを箱買いして飲んでいたこともありましたが

今もそんな傾向はありますか?

最近その手の雑誌をあまり読まないので分からないのですが

1日にどのくらいの水分をとるのが一番身体に良いのでしょうか?

私は身をもって水分のとり過ぎは身体に良くないと感じた一人です。

子供が生まれてから食生活やライフスタイルを見直してから

以前はすーぐ風邪をひく、沢山寝ないと駄目、頑張りがきかなかった私の身体が劇的に健康になりました。

それと同時に水分を取る量がぐぐーーーっと減りました。

以前は友達とおしゃべりしながら、ランチしながら、お仕事しながら

ずーっとお茶を飲み続けていましたが

今はそれに比べると飲み続けている、

手放せないといった印象はなく

欲しいな、と思った時に都度飲んでいるような感じで

きっちり量をはかっているわけではないのですが

全体に飲む量は減りました。

いくら水とはいえ、

腎臓が濾過して排出するので

とり過ぎは身体の負担となりよくありません。

以前沢山水分をとっていたころ

むくみにも悩んでいましたが

とり過ぎた水分を上手く排出できずにたまっていたのだろうと思います。

お肌の乾燥は年々気になりますが

水分を沢山とればお肌が潤うというわけではありません。

ではどうしたらお肌は潤うのでしょうか?

呼吸の指導をする時に

まずは吸うことより、沢山吐くことに意識を集中するようにします。

出し切れば必然的に沢山入ってきます。

まず「出す」ことが大切なんです。

水分もこれと同じ。

しっかり出す事ができれば

正しい場所にしっかり入って来ます。

正しい場所とは

細胞の中になります。

細胞の中にたっぷり水があれば潤っているのです。

それが細胞と細胞の間に水分がたまっているのが

「むくみ」となり

東洋医学では「水毒」として扱われ

身体の様々な不調としてあらわれます。

水は冷やす性質がありますので

むくみのある足は余分な水分につつまれていることによって冷えていきます。

冷えていくと、身体の自然な防衛反応として温めようとします。

冷えた身体を温めるために身体はどうするでしょうか?

脂肪をつけて温めようとするのです。

むくみを放っておくと少しずつ足が太くなってしまう、

という話を若い時に聞いた時は本当か?と疑いましたが

東洋医学を学んでからはすんなりと納得できました。

細胞の外にあるとむくみになる水分も

細胞内にあれば潤いとなります。

細胞の中を潤すには先ほどの呼吸のように

まずしっかり身体から水分を出すことを第一に考えます。

それには五行でいう「腎」を強くすればいいのです。

腎を強くすると

水分の排出がスムーズになるだけではなく

若返ります。

治療の時に白髪が気になりますか?と聞くことがありますが

白髪が急に増えたというのは

東洋医学の「腎」が衰えて来たという一つの目安になるからです。

そういう方には、腎を強くする経穴を多く取り入れるようにします。

生まれた時に両親から授かった腎の精が尽きた時に

命も尽きると東洋医学では言われているので

腎を疲れさせない、元気にするようなライフスタイルは

若々しく、元気でいられる生活となります。

腎が弱っていると

色としては「黒」ででてきます。

目の下のクマだったり、皮膚が黒かったり。

そして黒いものを積極的にとることで

腎を強くすることもできます。

例えばこんにゃく、ひじき、ごぼうのようなものです。

腎臓の部分を含め、身体全体を冷やさないよう工夫し積極的に温めるようにしましょう。

食事の味付けは良質な塩分を少ししっかり目につけても大丈夫です。

塩は素晴らしい「陽性」な食べ物なので

身体を温めます。

昔あったいわゆる食卓塩のような精製された塩はNGですが(青いキャップのありましたよね)

自然塩を選べば塩気の他にミネラルなども豊富で

とり過ぎをあまり心配しなくても大丈夫です。

温める努力と、必要以上に水分取りすぎないこと

疲れた時にはしっかり休み、腎をいたわるような生活を心がけることで

乾燥が気になる冬をのりきりたいですね!


 
 
 

最新記事

すべて表示
春は心身共に不安定になりやすい季節です

おはようございます、はりねずみ堂 野口です。 今日は朝から穏やかですね。 春は気温や気圧の変化が激しく、 晴れたと思えば急に冷え込む日もあるなど、 まさに「不安定な季節」です。 近年はこの季節の変わり目が一層極端になっていて...

 
 
 
花粉症にも鍼灸

こんにちは、はりねずみ堂 野口です。 花粉症が今年は早く飛び始め そしてまた多く飛んでいるようですね。 鍼治療が花粉症にも効果があることはご存知ですか? 免疫バランスを整え、 体内の気、血、水の流れを改善することで、 花粉症の症状を軽減する効果があるとされています。...

 
 
 
寒い冬、芯から温まる東洋医学の知恵

暖かく過ごしやすい冬ですが やっぱり2月は寒いですね。 2月は一年で最も寒さが厳しい季節になります。 この冷えは、東洋医学では「寒邪(かんじゃ)」と呼ばれ、 体の気血の巡りを滞らせ、冷えやこわばり、疲労感を引き起こすと考えられています。...

 
 
 

Comentários


Recent Posts
Archive
bottom of page